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人生を愛せ。愛する人生を生きろ。

シ(キ)ンチョーの夏、日本の夏。夏の読書感想文。

2021/08/22 00:00 イベント 子ども 趣味 くらし

 2018/07/13の記事を日付変更してお送りしています。

 高校生の時に全校集会で突然名前を呼ばれ、この盾を渡されました。伊達にヨンダのアイコン使ってないって感じですか(笑)。当時は大して気にもかけてませんでしたが、これは新潮ではなく角川文庫主催の「読書感想文コンクール」でした。つまり読んだのは角川文庫の本。

 とは言え読書感想文を書くような生徒がほぼ皆無の工業高校だったので、まったく自慢にもなりゃしません。ただのネタ写真くらいにしか使えない盾。

 今も昔も常にヤル気の足りない人間ですから、当然「帰宅部」。必修クラブ活動ですら「読書クラブ」を選択するというナマケモノです。その「読書クラブ」の担当が国語の先生だったので、SF小説ばかり読んでいる私に、たまには崇高な文学作品とか読みなさい的な訓示をいただきスタンダールなどを勧められましたが、まったく食指が動きません。

 そこで、この堅苦しい国語の先生への精一杯のあてつけに読んだのが、ゲーテの戯曲『ファウスト』(角川文庫)でした。

 選んだ理由は、著名な文学作品の中であらすじに最も興味をひかれた本だったから。だって高名な学者(錬金術師!)が悪魔と取引をして世界中を飛び回る話ですよ。今の日本なら完全に漫画やアニメ、ラノベのネタじゃないですか。(挿入したアニメキャラたちはその悪魔メフィストフェレスを連想させます)

ゲーテの戯曲『ファウスト』 概略

 15世紀から16世紀頃のドイツに実在したと言われる、高名な錬金術師ドクトル・ファウストゥスの伝説を下敷きとして、ゲーテがほぼその一生を掛けて完成させた大作である。ファウスト博士は、錬金術や占星術を使う黒魔術師であるとの噂に包まれ、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたと云う奇怪な伝説、風聞が囁かれていた。

 ゲーテは子供の頃、旅回り一座の人形劇「ファウスト博士」を観たといい、若い頃からこの伝承に並々ならぬ興味を抱いていた。そして、こうした様々なファウスト伝説に取材し、彼を主人公とする長大な戯曲を書き上げた(なお、主人公の名前は「幸福な、祝福された」を意味するラテン語のfaustusに由来する。ドイツ語で「拳骨、砲」を意味するFaustと一致するが、偶然の一致にすぎない)。(Wikipediaより抜粋)


 そんなヨンダおじさんが、夏休みの読書感想文に相応しい本をピックアップして10冊挙げておきます。文学作品ゼロ。新潮文庫は一切関係なし…


夜市

恒川光太郎

角川ホラー文庫 (Kindle版あり)


ほぼ同時期に似た作風の作家・朱川湊人が『花まんま』で直木賞を受賞していますが、『夜市』の方が断然センスが良いです。

作家としても恒川光太郎の方が外れはないです。凄い人。

西の魔女が死んだ

梨木香歩

新潮文庫


毎年のように「新潮文庫の100冊」にセレクトされる名作。たぶん2001年発売当時に新刊の文庫を購入して読みました。映画化もされました。しかし当時の梨木香歩はこれ以降の作品は全て今ひとつでした。

シーラという子

トリイ・ヘイデン

ハヤカワ文庫 HB (Kindle版あり)


彼女のノンフィクションシリーズは全て読みました。ノンフィクションがフィクションのエンターテイメントを超えたと思える作品群ですが、それは著者の文才によるものです。シーラの成長後に再会する続編タイガーも必読です。

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間

斎藤惇夫

岩波少年文庫 (Kindle版あり)


リアルタイムにアニメ版を観て感動し、30代以降にDVDBOX入手。その頃に原作を読みましたが、本はアニメと違う感動があります。

『グリックの冒険』も読みました。どちらも昔講談社文庫版がありました。

戦闘妖精・雪風(改)

神林長平

ハヤカワ文庫JA (Kindle版あり)

どこかに書きましたが、トム・クルーズが映画化権を取得しています。SFマガジン連載中に数話読み、1984年に発売された文庫を読みました。連作短編。(改)はそれに20年後、加筆修正がされた改訂版です。

機械のような人間、人間のような機械が主役のSF小説(OVAもあります)。

風樹の剣

北方謙三 新潮文庫


はっきり言って少年ジャンプのヒーロー物よりはるかに格好いいです。シリーズになりましたが、気に入ったら勝手に続きを読んでください(笑)。今の子供がTVで時代劇を観ることがあるのか知りませんが、少年時代アニメや特撮、映画やTV時代劇も観ていた私が今は剣豪小説をお勧めします。

アルジャーノンに花束を〔新版〕

ダニエル・キイス (著) 小尾 芙佐 (翻訳)

ハヤカワ文庫NV (Kindle版あり)


人によって捉え方が変わる物語だと思います。可哀想な話と思う人もいれば、医学の恐ろしさや残酷さを感じる人もいるでしょう。

私はこれを読んで魂の不在を確信しました。脳は生きたCPUです。機能停止すれば何も残りません。

動物記

新堂冬樹

角川文庫 (Kindle版あり)


アウトローな世界ばかり描く作家ですが、この本は人と動物の関わりを通して、家族の大切さや自然の厳しさ優しさを学ばせてくれる名著。自分が本当に動物を飼う資格があるのかどうかを考えさせられます。秀逸な中短編が3作品。

光の帝国―常野物語

恩田陸

集英社文庫 (Kindle版あり)

筒井康隆の七瀬シリーズを思わせる名作ですが、個人的にはシリーズ化せずこれで終わった方が良かった。

七瀬は3部作でそれぞれ魅力あります。しかし映画でもなんでもそうですが、劣化した続きは不要です。

夏の庭―The Friends

湯本香樹実

新潮文庫


新作を読んでしまうのが惜しいと思うくらい好きな作家です。

以前は新潮文庫の100冊の1冊でした。シリーズのような『ポプラの秋』『西日の町』もお勧めです。老人と子どもをモチーフにした児童文学。



https://www.100satsu.com/

 昔から読むのはエンターテイメントばかりで、文学系の作品はあまり読まないのですが、「新潮文庫の100冊」には意外と知っている本があります。

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