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一理に達すれば万法に通ず

ハゲを笑う者は、ハゲしく泣かされ、ハゲまされる。ハゲたおじさんが主役の名作を2本立てでご紹介。

2020/09/12 09:00 お酒・おつまみ 子ども 趣味 くらし 家族 健康
https://www.youtube.com/watch?v=YUJMz4JeiVs



 2018/08/30の記事を日付変更してお送りします。




 まずは『奇人たちの晩餐会』(1998年・フランス映画)。

 笑いと緊張感、ホロリとさせる次の瞬間にはズッコケるオチもウィットに富んでいる、まさにフレンチ・コメディ映画の大傑作。

〈あらすじ〉

 社会的な成功者たちが毎週開催する晩餐会とは、自分たちが見つけたこれぞと思う奇人たちを集わせて、そのバカさ加減を競い合う底意地の悪い趣向。それを人生最高の楽しみにしていた出版社を経営するピエールは、友人からの知らせで今日もまた一人の“バカ”を見出した。

 税務局に勤めるピニョンは、妻が駆け落ちした心のスキマを埋めるために始めたマッチ棒アートの達人だった。友人からの紹介でピニョンと連絡をとったピエールだったが、当日ゴルフ中ギックリ腰になってしまう。晩餐会の前に直接ピニョンと知り合っておこうと、本人を自宅に呼んだことが、ピエールの悪夢のような一夜の始まり…


 かく言う自分もどちらかと言えば“バカ”なので、物凄く状況が良く分かる。

 しかし回りから“バカ”じゃない側に観られたいという欲求が強いせいか、自分のようなおっちょこちょいタイプの人間と一緒にいることを嫌う。そして“バカ”を見下すタイプの人間にも反感を覚えるので、結果的に友だちが少なくなってしまうのかも知れない。

 この物語の中に登場する“バカ”は、いわゆるお人好しの善人で、かなりオタク傾向の強い人たち。オタクと言ってもアニメやゲームにはまる中二病ではなく、特殊なモノを集める趣味やハンドメイドなどにこだわる一風変わった趣味を持つ人たち。

 最近ではすっかり社会的に認知されて、全くマイノリティではなくなってしまった鉄道マニアなどが、この映画で描かれているようなタイプ。

 また、古くからこういう人たちの特殊な趣味と人物像をピックアップして番組の企画にしていたのが「タモリ倶楽部」である。思い違いでなければ、現在の鉄道趣味が全国的に広がるキッカケを最初に作ったのは「タモリ倶楽部」だと思う。「タモリ倶楽部」を観ていると、まさにこの映画に登場するような“バカ”そのものに見える一般の人が度々登場する。

 番組は「空耳アワー」が有名だが、意外とそういう特殊な企画を取上げた時に登場する不思議な一般人たちをいじるユルさこそが番組の続く人気の最大の理由。この映画の面白さは、それに通じるものがある。


 映画『奇人たちの晩餐会』では、何かに凝っている“バカ”な人たちを笑い者にしていた張本人が、“バカ”の天然な振舞いに翻弄され、人生を台無しにされて、結果的に今まで自分がして来た行為の報いを受けてしまう。



 『バティニョールおじさん』 (2002年・フランス映画)

 大戦中のナチスによるユダヤ人迫害を描いた人情劇。個人的に大好きな映画ですが、予告編はどこにも見つかりません。こちらもフランス映画です。製作・脚本・監督・主演:ジェラール・ジュニョ。なんと驚いたことに主人公バティニョールおじさんを演じているのが監督。

 この映画を観ていると、今現在内戦や貧困で命からがら逃げ出す多くの人々を連想します。各国で難民受入れへの是非が問われ、反対する人の気持ちも分かりますが、金なら出すけど、そばに来られるのは迷惑って言うのは偽善者のセリフです。そういう偽善的な人たちには、はっきり言って反吐がでます。だったら最初から何も関わりたくないと無視してる人の方がマシです。この映画はそんなおじさんが主人公。

 案外そういう人の方が信頼できる人間だったりするものです。

 〈あらすじ〉

 代々肉屋を経営しているフランス人のバティニョールは、ある朝地下倉庫からハムなどの商品が盗まれていることに気づいて大騒ぎする。

 娘婿候補として家に住みついていたナチス協力者のピエールが、二階に住む医師一家の息子が犯人と決めつける。そのユダヤ人家族はナチスの迫害を逃れるために国外へ逃亡しようとしていたが、運悪く泥棒の嫌疑から通報を受け、ユダヤ人として家族全員が連行されてしまう。

 密告するつもりのなかったバティニョールは少々気まずい思いをするが、ピエールの行動によって家族はナチスに評価され、医師の豪華な部屋を手にする。

 しばらくして、引越した医師の部屋にナチス将校たちを呼んでパーティをしていると、医師の息子シモンだけが帰って来た。どうやら収容所送りから一人だけ逃れたらしい。慌ててシモンをメイド部屋に匿うことにしたバティニョールだったが、ユダヤ人の子供のいることがピエールやナチスに知られれば、自分も家族も危険にさらされてしまう。

 気が気で無いバティニョールは、帰る場所を失ったシモンを彼の親族に預けようとするが、その家にはさらにシモンの従姉妹の二人の娘が匿われていた…


 何度か映画化されたSF映画『渚にて』の著者ネビル・シュートの小説『パイド・パイパー - 自由への越境』に良く似たストーリー。

 大戦時ナチスのユダヤ人迫害から逃亡を手助けするエピソードは沢山ありますが、知っている限りでは他に似た話は思いつかないし、この小説は何度か映像化されているので、原案にしている可能性はあります。

 見ず知らずの中年男性が、迫害を受けたユダヤ人の子供たちを匿うことになって奔走し、命がけで国外逃亡を成功させるという大筋はまるで同じ。

 しかし『バティニョールおじさん』は、ドラマとして小気味よい映画的な演出が随所にあり、フランス本国では『アメリ』に匹敵するヒット作となりました。「文部科学省選定作品」、ジャケット裏にはジブリの高畑勲(『火垂るの墓』監督・脚本)の推薦文もあります。

 人間というのは不思議なもので、戦争や災害など共通の危機感がある時には人間同士の助け合いが発揮されるのに、平和と何不自由のない暮らしがつづくと、隣人や他人への思いやりが失われてしまいます。

 いつも思いますが、どこの国の人間でも“思いやり”があれば大概のことは解決できます。逆にほとんどの問題や事件の当事者に足りないものが“思いやり”。

 誰かの同意は必要ありません。それをできる人が沢山いるのなら、世界は自然にもっと良くなって行くはずです。




 わかみおまま様より【つくれぽ】いただきました。ありがとうございます。今ウチのキッチンで「定食屋さんのさば味噌煮」の検索1位が続いているのは、こういうのが食べたい季節になって来ているからかもなあ。




 いつも「いいね!」ありがとうございます。

 アレキシ様、スリランカカレーのご講義ありがとうございました。

 クイーンの『華麗なるレース』の楽曲が全く思い出せなかったので検索したら、オフィシャルで全曲動画公開してました。ほとんど記憶にない曲が多いアルバムかも。「Somebody To Love」くらいしか知らなかった(エブリバディ、わしゃコケた~♪)。フレディが日本語を歌う「手を取り合って」も知ってた。

https://www.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_llpuVJsDBjqUD2iCt9aYKjoK3xJLwHXyk

 たぶん昔は好みじゃなかったのでしょうが、今聴くと新鮮で悪くないですね。


 それほど本格的な料理はやらないのですが、お話は為になりました。私の見つけたレシピの内容にも合い通じるチリと塩の解説でした。どちらかと言うと塩辛い系のカレーみたいですね。辛いのはいくらでも平気ですが、塩っぱいのは微妙。以前外食したインドカレーも塩っぱい人気店の味よりも日本人向けに甘味加えてる方が好きでした。

 それにしてもカレー画像はどれを見ても食欲をそそりますなあ。そろそろ和食ルウのカレー飽きてきてるので、無理に新しい物を追及せずにいつものインド料理本でカレー作るのが良いかも知れない。

 スパイスと鰹節のお話に関しては、何度か紹介してるインドの屋台飯チャンネルの動画の調理中に、インド人の店主が塩と同じくらい味の素をカレーにどばっと入れてる状況から理解可能です。まるで日本のラーメン屋みたい。

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