
生まれて初めて最終面まで1周できたのはファミコンの「スパルタンX」。横スクロールのゲームは苦手だけれど、格闘技やカンフー映画が好きだったから最後まで行けたように思います。
2019/11/03の記事を日付変更してお送りします。

ボクシングは観ないけど洋ゲーのFight Nightシリーズは好きです。スポーツ物のゲームは日本語版が無くても英語版でなんとか遊べます。
こう見えても本格的にTVゲームを始めたのは成人以降です。
20歳前後の頃はまだゲーム初心者で、亡くなる前の弟の方がTVゲームが上手いと言われていました。几帳面な性格の男で、一般的には珍しく最初に必ず説明書を熟読しないとゲームを始めませんでした。
変わったやつでしょ?もう死んでるけど。TVゲームはそこから凡そ35年ほど続いている趣味。すでにライフワークと言うべきかも知れません。
ブログをご覧の通り趣味は多いですが、比重として一番重いのはTVゲーム。ただし、これも他の趣味と同様に普通の人とはちょっと異なる楽しみ方をしているのかも知れません。映画を観ながらスポーツをする。読書をしながらドライブをするような楽しみ方です(?)。たぶん、当たらずといえども遠からず。
昔はアクションゲームが苦手でドラクエやFFといった和製RPGばかり遊んでいましたが、なぜか歳をとったら海外のアクションゲームばかりプレイするようになりました。映画のような演出がされたゲームが好きです。
日本にも好きなゲームはありますが、多くは子供騙しです。
TVゲーム嫌いな人の気持ちも分かるし、始めると止まらなくなるからやらないという人もいました。ギャンブルやお酒に少し似ています。

昨今では、いよいよ日本においても「eスポーツ」という言葉が良く聞かれるようになってまいりましたが、個人的に「eスポーツ」にはそれほど関心ありません。なぜなら対戦には興味がないからです。TVゲームはあくまでも1人で楽しみたいものです。映画同様、好きな作品は1人で没入感を味わいたい派です。
格闘技の試合のようにゲームの対戦を観るのはまあまあ楽しいです。
TVゲームの中でもアクション性の高いものには、やはりスポーツをやっている時の爽快感や達成感と同じものを感じます。点数を稼いだり、達成した成果が画面に表示されることによって、スポーツでやりがいを覚えることと同様の満足を得ているのだと思います。あるいはそれは、山登りや自転車、ハングライダー、ヨットなんでも同じです。
あくまで参考、プロゲーマーたちの真剣勝負。
数ある格闘ゲームの中でも「鉄拳シリーズ」はとくに一番好きですが、基本的に対戦はやりません。勝ち負けを競うと逆にストレスが溜まるし、勝つために練習する時間は好きではないからです。気心の知れた友人たちと遊ぶ程度なら楽しいですが、知らない人と対戦するのは好きではありません。
以下はプロゲーマーたちが参加する大会の様子。

この日本人女性はプロゲーマーとして名のある人です。女性で小柄なキャラクターは動きが速い代わりパワーが弱く高い技術がなければ真剣勝負には使えません。大きくごついキャラは反応が遅い代わりパワーも攻撃力も高い。格闘ゲームは大体そのようなバランスで作られています。
現実のスポーツをやる人は大抵TVゲームをバカにしますが、良くできたスポーツゲームはプロの選手たちも夢中になります。車のシミュレーターはレースドライバーたちも練習に使います。
リアル(現実)とバーチャル(仮想)は確かに違いますが、10年経った時の記憶の中の思い出には大差がありません。人間の記憶というものは曖昧なものです。思い入れによって現実だろうと仮想だろうと、区別はできなくなります。
それでも現実に味わった思い出の方がずっと貴重で重いのだと考える人もいるでしょう。もしそれが複数の人間と共有する思い出ならそう言えるのかも知れませんが、個人の思い出だったら、現実も仮想もそう違いはないのです。オンラインで他人とそれを共有できる今は、さらにそう言えるのかも知れません。

ではなぜ現実より仮想、集団より個人でやることを選ぶかと言うと、あらゆる「しがらみ(柵)」を取っ払い気楽にやりたいからです。
しがらみ【柵】水流をせき止めるため、くいを打ち並べ、それに木の枝や竹を横たえたもの。せき止め絡むように束縛となるもの。
例えば、旅行には時間もお金もかかります。それも一種の束縛であり一つの❝しがらみ❞と言えます。ある程度以上のまとまった時間とお金を作らなければ実現しない遊びですが、TVゲームはそれがありません。いつでもほんの少しの時間を有効に使って楽しめます。毎日仕事が多忙でも、帰宅して遊べます(やめ時は難しいものですが)。
やりもしない新しいゲームソフトを次々と買い求める人たちは、お金を無駄に使っていますが、発売後しばらく経って安くなった中古品を買い、それを徹底的にやり込めば想像している以上にお金のかからない遊びになります。
ちょっとした場所に出かける交通費というのも意外とバカにならないものです。動物園の入場料は600円くらいですが、都会の電車賃はその何倍もかかり、食事の費用等々考えれば、たった一日で結構な出費になります。たぶん中古のゲームソフトが数本買えてしまいますが、面白いソフトはそれで何か月も毎日遊んで憂さ晴らしができます。


コストパフォーマンスでTVゲームに敵う遊びはあまりありません。
あるとしたら、絵を描く・文章を書くといった創作活動くらいでしょう。他は材料費なり交通費なり間接的にかかる費用が必ずあります。そして、そういったことに気づくのは、本当にお金がなくなって時間だけが沢山ある時です。
「お金がなくなって時間だけが沢山ある時」とは、老後の年金生活にちょうど当てはまります。しかし、あまり歳をとって新しいことを始めようとすると覚えるのが億劫になるので、やはり定年以前から何をやるかは決めておくべきです。TVゲームは体力が衰えても続けられるので、そう悪くない。
一日中座って画面を向いているのは健康的に良くないとは言えるので、数年前からTVゲームやDVD、パソコンを使う時は椅子を使わず常に立っています。TVもパソコンもテーブルより高く置いて目線を合わせてあります。
歩いたり走ったりはしてませんが、多少足腰は鍛えられるのかなあ。



遊びとは極論を言えば、ただの自己満足に過ぎません。例えリアルであろうとバーチャルだろうと自分が楽しめれば違いはないのです。
81歳になった父親は今も元気に車でパークゴルフや山菜取りへ出かけますが、もしそれができなくなったら、呆ける可能性があります。しかし彼は本も読むようになったし、ネットでYouTubeを観たり、WOWOWを契約して毎日映画三昧になっているくらいなので大丈夫かも知れない。
自分が歳をとり、高齢になった親の変化を知らなければ、果たして自分がいつまで元気なまま、外を活発に行動し続けられるかは分かりません。そうでなくなった時にも呆けずに楽しく老後を迎えられるようにしておきましょう。
選択肢は常に沢山用意しておきたいものです。
最後に私が日本でとくに好きで、何度も繰り返し遊んでいるゲームを3つ挙げます。これを見ればどんな好みかより分かりやすいと思います。
「ICO」「ワンダと巨象」の作者・上田文人はゲーム界の宮崎駿です。ソニーにおける最後の作品は「人喰いの大鷲トリコ」。

山頂を極める達成感と名作の感動、その両方を同時に味わえる作品。
TVゲームの名作は決して容易くはありませんが、マリオほど難しくありません。誰でも夢中になって頑張れば終わるから、名作なのです。

たぶん話題の最新作よりこちらが好きです。20代はドラクエやFFのようなRPGを好みましたが、30代以降はゼルダしか遊びません。そしてゲームキューブで発売されたこの「ゼルダの伝説 風のタクト」が物凄く大好き。

ゼルダの伝説の主人公リンクは、作品ごとにキャラクターデザインが変わりますが、この猫目リンクと言われるキャラクターがとても可愛いのです。この次の作品のリンクは他社の格闘ゲームにゲスト出演するようなマッチョになってしまい最悪でした。
ゼルダの伝説はシリアスなストーリー部分もありますが、リアル方向よりマリオ的なデフォルメされたデザインの方が合っている気がします。
これら以外に夢中になるゲームと言ったらほとんど洋ゲーです。