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フリーソフトPhotoScapeを使う(5)画像編集(オブジェクト)きれいな直線や曲線を描く

2019/12/05 18:27 キッチングッズ 趣味 くらし
https://www.vector.co.jp/download/file/winnt/art/fh637993.html

 上記リンク先で無料ダウンロードできるフリーソフトです。





 今回はちょっと長いです。分けて説明すると理解しにくいので、2~3回分の内容を、全部詰め込んであります。ご了承ください。

 起動すると沢山の機能が並んでいますが、「画像編集」と「結合」しかまだ使ったことがありませんので、その他は解説できません(=ↀωↀ)ムフフフ…




 ラスタ形式とベクタ形式

 コンピューター上の画像表現には、写真などのラスタ形式(ビットマップ画像)と作図などに使うベクタ形式(ベクトル画像)があります。厳密には両方とも細かい点の集まりですが、絵具で描く画とペン画の違いのようなもの。刷毛で塗ることと、ペンで線や面を描く違い。大まかにはそのように捉えてください。

 本ソフト「PhotoScape」で作る画像はすべてラスタ形式(ビットマップ画像)です。前にご紹介した「Inkscape」というソフトは、ベクタ形式(ベクトル画像)のフリーソフトです。両方ともアドビのグラフィックソフト「Adobe Photoshop」「Adobe Illustrator」に対する亜流です。

 使い勝手をあまり似せてしまうと訴えられるから色々違います。アドビを使いこんでいた人間にはちょっと戸惑う部分も多いです。

 今回は「画像編集」内の「オブジェクト(作図機能)」をご紹介。

 フリーのペイント系ソフトで誰もが不自由に感じることは、きれいな直線や曲線が描けないことだろうと思います。「オブジェクト」の機能を使えばそれが簡単にできます。「画像編集」のタブを「オブジェクト」にします。

 画面に表示されている画像が見本です。文字も入力できるので、こういう説明的な図版を描くのに適した機能です。

 先述した「Inkscape」「Adobe Illustrator」は、この「オブジェクト」の機能をより専門的にできるようにしたソフトとなります。

 本ソフト「PhotoScape」は、あくまでも画像処理を行うアプリケーションであるため、何もない状態から「オブジェクト」の機能を使えません。

 先に何かの画像をベースにする必要があります。つまり真っ白な状態から図版を描きたい時にも、何か写真画像を持って来て、それを白く加工してから使います。まず、その白い画像を作ります。


 何でも良いので画像を選択します。そうすると、「オブジェクト」の機能が全て使用可能な状態になります。まずこの画像を白く加工します。


 赤枠の中が面を描くツール、それ以外が線を描くツールになります。


 四角の面ツールを選択し、カラーパレットを開いて白を選択します。


 画面上の+のカーソルで、画像を覆うように大きく白い面を描きます。


「保存」の次に「名前をつけて保存」を押します。


「本当にオブジェクトの外側も含めて保存しますか?」と出て来ますが、オブジェクト(画像)の外側は不要なので「いいえ」を押します。(すると画像の大きさだけ白で塗りつぶした状態が保存されます)


 新しい画像名を打ち込んでフォルダーを選択し、画像を保存します。

 これで最初に選択した画像と同じサイズの白地の画像ができました。

 もし画像の大きさを変更したい場合は、何かを描き始める前に「リサイズ」で調整しておきましょう。最初に小さく作るよりは、大きめに作っておいて描きあがってから、使う用途に応じて小さくした方が綺麗な画像になります。

「リサイズ」したら先に保存した画像へ上書き保存することをお忘れなく。


 一度ソフトを終了させるか、または画像の入っているフォルダをいくつか選択して、今保存した白い画像を探して開いてください(保存直後の画像は、サムネ表示が遅れることがあります)。上の作業をそのまま続けると、保存前の写真の上に白い面を被せたものであって、保存した画像ではありません。

 新しく保存した白い画像を開いたら、次の作業に進みます。


 一番最初の見本用においた図を描いてみます。

 タブが「オブジェクト」になっているか確認してください。


 線の種類(黒色・任意の太さ)を選んで、円を描きます。【Shift】キーを押しながら円を作ると、正円が描けます。


 円の上半分を白で隠して消します。画像を保存するまでは、最初に解説したベクタ形式のラインになっているため、ペイントで塗りつぶしたり消せません。そこで、このような方法で一部を消して必要な線を残します。


 直線を2本描きこみます。縦あるいは横に直線を引く時は【Shift】キーを押しながら引っ張ると斜めにならず、強制的に縦か横一直線になります。また白画像の作成で解説したように、画像からはみ出した部分は保存の時消せるので、仕上がりを綺麗に見せるには、線をギリギリで止めずに画像の外まで引きます。

 このソフトにはレイヤーの機能はありません。

 グラフィックソフトにおけるレイヤーの意味をご存知でしょうか。1枚の画像を作成する時、何枚かの画像を重ねて仕上げる機能です。いわゆる手描きのアニメーションでセル画と背景画を合わせて撮影するようなことです。

 グラフィックソフトのレイヤーでは、さらに線画と線画に塗る色も分けてレイヤーにすることができます。しかしこのソフトにはレイヤー機能がありません。ただし、レイヤーと同じ考え方で、線や面は、描くたびに上へ重なって行く構造になっています。保存しない限り、それらはバラバラの状態を保持します。

 ですから、現段階では「黒い線の円」「被せた白い面」「2本の直線」が順番に上に重なっている状態です。保存すると一体化された画像になります。

 保存しない限り、これらは重なる順番を入れ替えたり、あるいは個別に移動することも可能ですが、長くなるので今回の説明では省きます。(レイヤー機能のついているグラフィックソフトでは、保存してもこのバラバラの状態を維持することが可能になっています)


 描いた大さじ(小さじ)に色を付けます。

 このソフトでは線と面を別個のパーツとして描く必要があります。

 最初に描いた黒い線の円形の複製を作ります。「オブジェクトの選択」を押すと、描いた図形を選んだり移動させられるカーソルに変わります。

 赤の斜線で示した部分のどこかをクリックすれば円形のみを選択できます。すると、左上に「+」右上に「×」のマークが表示されます。「+」を押せば複製、「×」は削除です。

 こういった操作も全て、間違った場合には、右下の「元に戻す」「やり直す」が使えますから、焦らずに作業を進めましょう。

「+」を押して円形の複製を作ったら、「属性の変更」を押してプロパティ(設定)を開きます。ここで複製した円形の設定を色塗りに変更します。


 線に色ではなく、面に色をつけるように変更すると、複製は一番上に重なっているので、他のものが下に隠れます。


 面の色(塗り)にするには「満たす」にチェックを入れます。不透明度を左端まで移動すると、下に描いたものを透過にできます。カラーパレットで選択した色より薄くなります。


「OK」を押して設定を完了させます。


「オブジェクトの選択」のカーソルになっていることを確認して、グレーの円形のどこかを押しながら移動させます。線の円形とずれの無いように合わせます。(自分の任意の判断で構いません)


 細い四角を描いて、円形と同様の設定にします。


 最初に描いた白い覆いを一番上にしてグレーの円形を隠します。赤い斜線の部分を一度クリックするとグレーの円が選択され、二度クリックするとその下にある白い四角が選択されます。ここで「前方挿入」のボタンを押すと、白い四角が一番上になります。(「後方挿入」は上の図形を一番下に送ります)


 しかしこのままだと、後から描いた横線にかかっています。


 直線は、赤い線で示したように、端から端を一度に囲わないと選択できません。他の図形をクリックしないように少し離れたところを起点にして囲います。選択できたら「前方挿入」を押して一番上にします。これで絵は完成。

 

「オブジェクト」のツールの中で「T」のアイコンがテキスト入力です。押すとテキストの入力画面が開きます。「垂直」にチェックを入れれば縦組みになります。ここの文字サイズは100までしかありませんが、画面上のテキストボックスの端の点をつかんで引っ張れば好きなだけ大きくも小さくもできます。

 テキスト入力画面を閉じても、テキストを選択した状態で「属性の変更」を押せば開くことができます。その他のテキスト設定についてはまた今度。


 線を描くツールを選択し、色と太さを決めて「やじるし」の部分を描きます。斜めに線を引く時は【Shift】キーは押さずに引っ張ります。

 完成です。右下の「保存」を押して新しい名前で画像を保存します。

 最後に改めてもう一度書きますが、全ての操作において、間違った場合には、右下の「元に戻す」「やり直す」が使えます。ソフトを起動してからの操作を最初から最後まで記憶していますので、好きなだけ戻ったり進んで確認できます。ただし、別の画像を選択したり、ソフトを終了するとその記憶は消えてしまいます。ご注意ください。


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 フリーソフトPhotoScapeを使う(6)へつづきます。

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